F・コッポラ監督にアカデミー特別賞

映画芸術科学アカデミーは13日、「ゴッドファーザー」3部作や「地獄の黙示録」で知られるフランシス・コッポラ監督にアービング・G・タルバーグ賞を授与した。同賞は、映画界に多大な貢献をしたプロデューサー・監督に贈られるアカデミー特別賞。

受賞に際し、コッポラ監督は「素晴らしいことだ。これ以上に幸せなことはない」と語った。同監督は既に、「パットン大戦車軍団」や「ゴッドファーザー」シリーズでアカデミー賞を受けている。ジョージ・ルーカス監督は「彼は私の兄であり、よき指導者だ。自分の芸術的なビジョンを思い通りに完成させるためなら、何事をも恐れない」と語った。

一方、フランス・ヌーベルバーグ派のジャン・リュック・ゴダール監督(79)には名誉賞が贈られたが、同監督は出席しなかった。

名誉賞を受賞したゴダール監督は、1950年代末に始まったフランス映画界のヌーベルバーグ(新しい波)運動の旗手で、代表作に「勝手にしやがれ」などがある。

そのほか、94歳で現役の性格俳優イーライ・ウォーラック氏と、映画史家でドキュメンタリー制作者のケビン・ブラウンロー氏が名誉賞を受賞した。

一週間くらい前にNHKのハイビジョンで没後30年のスティーブ・マックイーン特集を放送していたが、沼田識史(現代美術家)氏が云っていたのだが、マックイーンは『地獄の黙示録』の出演を断っていたということだ。一説によるとマーロン・ブランドが演じた役をマックイーンがやるはずだったみたいだ。マックイーンだったらどう演じていたのだろうと嬉しくなってしまった。