ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)

ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は
1966年、イタリア・ヴィチェンツァ(Vicenza)の丘陵地帯で
モルテド夫妻が創立したイタリア・ヴェネト地方の熟練した革職人
の伝統に深く根ざしている高級皮製品ブランド。
(ちなみに、モルテド夫妻の息子ガブリエレ・コルト・モルテドが
2004年にバッグランド、コルトモルテドを設立している)


ボッテガ(工房)の名の通り手作業による靴作りを行い
滑らかなめし革の革紐を用いた編みこみバッグ「intrecciato」や
茶と黒の生地を合わせたマルコ・ポーロのシリーズ
ポインテッド・ ヒールが有名。
丁寧に作られた革は「シルクのようだ」と評する人もいる。
革紐で編まれたサンダルは、柔らかく、履くとその人の足型に
合わせて伸び、軽やかにフィットする。


2001年グッチが78.5%の株を取得しグッチのグループ(PPR)傘下に入り
クリエイティブ・ディレクターにエルメス(HERMES)や
ソニア・リキエル・オム(SONIA RYKIEL HOMME)
でのデザイン経験があるドイツ生まれのオーストリア
トーマス・マイヤー(TOMAS MAIER)を迎える。


重厚なブランドにマイヤーの革新的なスタイルを持ち込みスタート。
ブランド固有のエレガンスと工房の技術に新たなスタイルを加えた。
光沢のある新「intrecciato」、ピラミッド型のショルダーバッグも
人気を集めている。
近年は革素材だけでなく、ナイロン素材の「ヴェネタシリーズ」
「ビーズバッグ」等も作っている。


グッチ(GUCCI)の資本力と、デザイナーのトーマス・マイヤーの
ディレクションでブランドは急成長。世界中で店舗数も拡大。
ボッテガ・ヴェネタがPPRの傘下に入り、これを機に事業の拡大が加速
数年で、イタリアの1ブランドが世界に名の知れたブランドにまで成長した。


日本国内においては、1974年アオイによって紹介され
展開されていたが、本社がグッチ・グループに入り
ボッテガ・ヴェネタジャパンが設立され商品を展開している。


2002年、トーマス・マイヤーが監修を務めた新コンセプトの旗艦店
ボッテガ・ヴェネタ青山」がオープン。
これはミラノ、パリ、ロンドンに続く店舗。
青山の店舗は暖かみのあるナチュラルカラーと
それとは対照的なアフリカ産イロコ材が融合し
旗艦店としてのグローバルなイメージを持っている。
現在は表参道ヒルズ東京丸の内にも店舗を構えている。


1998年、シグネチャ・ブランドである
『トーマス・マイヤー(Tomas Maier)』をスタートさせた

ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターとしての 
トーマス・マイヤー(Tomas Maier)は贅沢を追求すると同時に
個々の内面、個性が潜在的な部分に入っていけるか、ということを
探求し続けるデザイナー。

ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の09/10FWコレクションは
いつもにも増して、うっとりするほどラグジュアリーかつ
上品なアイテムが飛び出してきた「ボッテガ・ヴェネタ」のショー。
ブラウンなどの落ち着いた色に加え、木いちご、ライラック
芳醇な色使い。滑らかなベルベットやシルク、カシミアといった
上質な素材が、肌をすべり落ちるように作られたドレスの数々。
肩は四角いライン、またそこから膝にかけて直線的なラインが
描かれているのが特徴。