ミリオンダラー・ベイビー

この映画を観た方は多いと思います。

クリントイーストウッドが製作、監督

主演、音楽を担当して、第77回アカデミー賞

で主要7部門にノミネートされて、作品賞

監督賞 主演女優賞(ヒラリースワンク)

助演男優賞モーガンフリーマン)の

オスカーを獲得した名作です。

沼田識史氏に「一度は観た方がいい映画だよ」

と言われ観た作品です。

観た後、何も言葉が出なかったです。

数日間、映画の感想も言うのも辛かったです。

こんないい子が何故?何故なんだ!という

気持ちで、心が晴れなかったです。

トレーラー暮らしで育ったマギー(ヒラリースワンク)

のたったひとつの取り柄はボクシングの才能。

彼女は名トレーナーのフランキー(クリントイーストウッド

に弟子入りを志願し断られても何度もジムに足を運ぶ。

根負けしたフランキーは引き受け

彼の指導でマギーはめきめき上達。試合で連破を重ね

ついに世界チャンピオンの座を狙えるほど成長をした。

しかし、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲った。

「これはシンプルなラブストーリーだ」と

クリントイーストウッド自身が語る本作は

実の娘に縁を絶たれた初老のトレーナーと

家族の愛に恵まれない女性ボクサーの間に

育まれる崇高な絆の物語を、慈しむようなまなざしで

見つめたヒューマンドラマです。

いや、むしろイーストウッドが言っているように

シンプルなラブストーリーで観た方が自然かも

しれないです。

イーストウッド監督はボクサーとトレーナーの関係を

崇高な愛の物語にまで高めています。

1度目のオスカーに輝いた作品「ボーイズ・ドント・クライ」以後

ぱっとしなかったヒラリースワンクだったけど

今回の彼女は光り輝いています。

からだ全体で生きることの素晴らしさを表わして

元気一杯、陶然とするほどチャーミング。

陰影の濃い演技と、確かな感情、深い余韻を残して

2度目のアカデミー賞主演女優賞の名に恥じないです。

このミリオンダラーベイビーの最後は、深い深い余韻が

自分の心を支配する映画だと思います。ため息も何度も

つきました。なんで!〜って何度も思いました。

つらい映画です!でも1度は観てみるのもいいと思います。