現代美術家 沼田識史
一昨日、昨日と、現代美術家であり画家の
沼田識史さんの絵やコラージュをご紹介しましたが
一昨日ご紹介した「憎愛少女」は2004年の制作ですが
昨日ご紹介したコラージュの「愛する地球」は、まだ
沼田識史さんが学生の頃創ったコラージュだそうです。
僕は・・・いえ僕と仲間達が上野にある美大生だった頃は
なんか押し込められた絵を強制的に、言葉を変えれば
日本人に受けのいい綺麗で精確な絵を描かされていた
ような気がするんです。でもアメリカはちゃんと、どんな絵も
受け入れる土壌があるというか。ポロックだって
個性を大事にしているというか。そこの所が日本と違うと思います。
日本もかつては、個性を大事にして凄い画家達がいたのに
安井画伯や梅原画伯や中川画伯のように、凄いと思う作品には
すぐにその作者に賞賛をおくったりして。昔の画家達の作風を観ると
今みたいに綺麗に、そして精密に描こうとしてない。だから個性が生まれ
迫力がある絵が生まれるのです。多分、多分ですけど中川一政画伯や
梅原龍三郎画伯が現在生きていて、あの個性的な薔薇の絵や静物画を
描いたら現代の画壇は受け入れないと思います。「もっと精密に綺麗に描いて」と
いうでしょう。そういう点で現代の日本の絵の価値観はどこかおかしいです。ハイ!
今日の沼田識史さんのコラージュは、沼田さんが学生の頃創った「我が愛する地球」です。