作家スティーブン・キングが選ぶ「究極の悪役10人」

「キャリー」「シャイニング」「ショーシャンクの空に」などの原作者としても知られるモダンホラーの巨匠スティーブン・キングが、米エンターテインメント・ウィークリー誌に連載中のコラムで「究極の悪役10人」を発表した。基本、小説のなかの悪役というくくりではあるが、すべて映画化もされているおなじみのキャラクターばかり。

ちなみに、キングは自身の作品中最高の悪役は「ミザリー」のアニー・ウィルクス(映画版ではキャシー・ベイツが演じた)だと語っている。また、ベスト10以外にも、トム・リプリーパトリシア・ハイスミス太陽がいっぱい」)、フレデリック・クレッグ(ジョン・ファウルズ「コレクター」)、コーラ・パパダキス(ジェームス・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」)、ノーマン・ベイツ(ロバート・ブロック「サイコ」)、ハンニバル・レクタートマス・ハリス羊たちの沈黙」)などの名前が挙げられた。

スティーブン・キングが選んだ悪役ベスト10は以下の通り(キャラクター名、原作、映画版の俳優名とタイトルの順)。

1.ドラキュラ伯爵(ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」)/クリストファー・リー「吸血鬼ドラキュラ」(58)、ベラ・ルゴシ「魔人ドラキュラ」(31)ほか
2.悪魔パズズウィリアム・ピーター・ブラッティエクソシスト」)/リンダ・ブレアパズズに取り憑かれる少女)「エクソシスト」(73)
3.サウロン(J・R・R・トールキン指輪物語」)/サラ・ベイカー「ロード・オブ・ザ・リング
4.ヴォルデモート(J・K・ローリングハリー・ポッター」シリーズ)/レイフ・ファインズハリー・ポッターと炎のゴブレット」(05)
5.ローダ・ペンマーク(ウィリアム・マーチ「悪い種子」)/パティ・マコーマック「悪い種子」(56)
6.ハリー・パウエル(デイビス・グラッブ「狩人の夜」)/ロバート・ミッチャム狩人の夜」(55)
7.ビッグ・ブラザー(ジョージ・オーウェル1984年」)/マイケル・ラドフォード監督「1984」(84)ほか
8.ポパイ(ウィリアム・フォークナーサンクチュアリ」)/イブ・モンタンサンクチュアリ」(61)ほか
9.アントン・シュガー(コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」)/ハビエル・バルデムノーカントリー」(07)
10.マックス・ケイディ(ジョン・D・マクドナルド「ケープ・フィアー/恐怖の岬」)/ロバート・ミッチャム「恐怖の岬」(62)、ロバート・デ・ニーロケープ・フィアー」(91)

僕、JACK5的には、ハンニバル・レクター博士(羊たちの沈黙)か、ミザリーのアニー・ウィルクス。そして沼田識史(現代美術家)氏が最も敬愛する俳優のジャック・ニコルソンが『シャイニング』で演じたジャック・トランスが凄いと思います。