山本小鉄さん

8月28日に低酸素性脳症のため68歳で急逝した元プロレスラーで新日本プロレス顧問の山本小鉄さん(本名・勝、戒名・清巌院闘誉小鉄居士)の通夜が2日、都内でしめやかに営まれた。

通夜には坂口征二相談役ら新日本勢、藤波辰爾長州力蝶野正洋前田日明・リングス代表、キラー・カーンさんら新日本OBなど約500人が参列。長州は今年、家族で動物園に行った際に撮られた笑顔の遺影に合掌、涙したという。

新日本道場で薫陶を受けた前田氏は「今にもパッと目を開いて『何してんだ、ここで』って言われそうな顔で…」と、その死がまだ信じられない様子。「自分の時間なんてあったんだろうかと思うくらい一生懸命やっていた。父性愛‐レスラー全員のおやじになって」と、鬼軍曹時代の小鉄さんを振り返った。

3日の葬儀・告別式では、妻・ミツ子さんと長女・知英さんから「(小鉄さんが)いつも気にかけていたから」と依頼されて、弔辞を読む。教え子の中で最も手がかかったやんちゃな息子の、最後の親孝行として。