ランバン(LANVIN)

【ブランド起源】
1889年、ジャンヌ・ランバンがフランスのフォーブル・サントノーレに帽子店を開業したことが起源。


【現デザイナー】
ルカ・オッセンドライバー(Lucas OSSENDRIJVER)。
1970年、オランダに生まれる。
1995年、アーネム・インスティテュート・フォー・ジ・アーツ
(Arnhem Institute for the Arts)のマスタークラスを修了。
ディオールオム(Dior HOMME)でのエディスリマン
Hedi SLIMANE)のアシスタントやケンゾー(KENZO)を経る。
2006年、ランバンのメンズウェアラインを担当。
ランバンの受け継がれ続けた歴史や伝統的技術が
完璧なまでにコンテンポラリー・スタイルに調和される。
それはランバン流の新しいフレンチ・シックというスタイルを確立させた。


なお、2006年までは、メンズウェアラインはデザインチームが
デザインしていた。


ブランドのトータルディレクションとレディースデザインは
アルベール・エルバスが担当。
レディースライン
アルベール・エルバス(Alber ELBAZ)。
1961年、モロッコカサブランカに生まれる。
その後、イスラエルのテルアヴィヴでファッションを学ぶ。
アメリカのジェフリー・ビーン(GEOFFREY BEENE)を経て渡仏。
1997年3月〜1998年10月「ギ・ラロッシュ(Guy Laroche)」
のアーティスティック・ディレクターを担当。
1998-1999 Autumn/Winter 〜 2000-2001 Autumn/Winter まで
イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ
Yves Saint Laurent rive gauche)」のデザインを担当。
2001 Spring/Summer よりクリツィア・トップ(KRIZIA TOP)
のデザイナーに就任する(1シーズン限りで辞任)。
2002-2003 Autumn/Winter ランバンの
アーティスティック・ディレクターを務める。
2007年、フランスのレジョン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章。



【ブランドの歴史】
19世紀の創業から現在に至るまで
モード界の最前線の地位を確立し続けている最古のメゾン。
ジャンヌ・ランバン(Jeanne LANVIN)。
1867年フランス生まれ。13歳のときからパリの婦人帽子店で働く。
1889年パリのフォーブル・サントノーレ22番地に婦人用帽子店を開業。
娘のマリーブランジェのために作っていたドレスをきっかけに
子供服の仕立てを手がけるようになる。
1890年、親子モードの専門店へと店を変える。
その後、若い女性用のイブニングドレスなども手がけるようになり
本格的にレディースウェアに参入。
東洋的なシルエットや民族的なディテールをいち早く取り入れ
古い美術や絵画からインスピレーションを受けたエレガントな
スタイルを確立した。
スパンコールやビーズを使った巧みな刺繍技術、刺繍技術
を用いた花や木の葉、リボンなどをモチーフにした
装飾を施したドレスが好評を博すが
装飾もさることながら布地を染色する事により
ランバン・ブルーやアーモンド・グリーン、琥珀色など
絶妙な色彩表現がランバンの最大の特徴であった。
特に透明感のある深いブルー「ランバン・ブルー」
を好んで多くの作品で使用した。


1908年には愛娘のマルグリート
(後にマリー=ブランシュ・ド・ポリニャック)の為に
デザインしたワードロープがきっかけとなり
子供服部門を設立。
金色ボタンの付いたブレザーやフリンジ付のコートなど
可愛らしさとエレガントさが調和された内容から人気に火が付き
ランバン・ブランドの知名度アップの拍車となる。
1920年代シンプルで活動的な女性のめたのスタイル
「ギャルソンヌ・ルック」を取入れ
シャネル(CHANEL)などと伴に活躍した。
1925年香水部門。
1926年紳士服部門を設立。
1927年、香水「アルページュ」を発表し、大ヒットを生む。
同年、女性としてはじめてレジヨン・ドヌール勲章を受勲する。
1937年、パリ・オートクチュール協会の会長を務め
ファッション界へ大きく貢献する。


その後、紳士服、毛皮、ランジェリーなど
取扱いアイテムの幅を広げ、服飾以外にもインテリアなどにも進出し
ライフ・スタイルそのものをサポートする
グローバル・ブランドへと拡大していく。
ジャンヌ・ランバンの引退後もメゾンは継続され
ジャンヌ亡き後は娘のマリー=ブランシュがデザインを担当。


その後も、アントニオ・カスティー
ジェールフランソワ・クラエ、メリル・ランバン
クロード・モンタナ、エリックベルジェール
クリスティーナ・オルティスなど時代を代表するデザイナーが就任し
デザインを続けてきた。


2001年、アルベール・エルバスが
アーティスティック・ディレクターを担当。
2006年、メンズウェアはルカ・オッセンドライバー
(Lucas Ossendrijver)がデザイナーに就任。


【ブランドの特徴】
メンズラインにオッセンドライバーが就任してから
客層までもをがらりと変えた言われる。
歴史あるブランドのステイタスを更に高みへと導こうとしている。
エレガンスでありながらもリラックスした雰囲気を醸し出す。
垢抜けているが、それでいてエレガントなのが特徴。


最高の素材にこだわり、その素材をあえて洗いにかけ
着易くまたカジュアルな感じを表現。
作りの基本はクラッシックなテーラリングでいかにモードに
遊べるかを重要視している。
伝統の中で「新しさ」を加えるセンスと手法を感じられる
アイテムが魅力的。


10SS COLLECTION
女性を美しく見せることに掛けては天才ともいえる
アルベール・エルバスによる「ランバン」。
ジャケットやドレスを飾る大きなラフル
イレギュラーなハンドプリーツ
繊細なドレーピングがロマンティックで
フェミニンな雰囲気を醸し出し、完璧ともいえる装いを提案。