アニー・リーボヴィッツ

最も有名な女流写真家(photographer)の一人である
アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)は
1949年10月2日、アメリカのコネチカット州で誕生した。
父は空軍中佐、母はモダンダンサーのユダヤ系家庭に育つ。


彼女のキャリアは、サンフランシスコ・アート・インスティチュート
在学中、ローリング・ストーン誌でスタート。
その後、1973年には同誌のチーフ・カメラマンに就任した。
ローリング・ストーン誌では、75年にバンド、ローリング・ストーンズ
ツアー撮影を手掛けたほか、80年に裸のジョン・レノンが妻オノ・ヨーコ
寄り添ったポートレートを撮影。
撮影数時間後にジョンは暗殺され、伝説的な写真となった。


アニーを追ったドキュメンタリー映画
アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』の中で
オノ・ヨーコは「彼女は私たちの魂を撮影しようとしていました。
あの写真を撮られている時、事件が起こるとは知らなかったですから」
とコメント。また、ローリング・ストーンズキース・リチャーズ
「彼女は俺が見えていない世界が見えるんだ」と語っている。


反戦運動や政治、ロックなど70年代の象徴的なカルチャーシーンで
キャリアをスタートさせたアニーだが
83年、当時の編集長だったティナ・ブラウンの引き抜きで
ヴァニティ・フェア誌(Vanity Fair)に移籍。
同誌では、デミ・ムーアのヌードの妊婦姿を表紙に掲載し話題を呼んだ。
98年、ヴォーグ(VOGUE)誌に移籍。
ハリウッドセレブから、トップモデル、エリザベス女王
カーラ・ブルーニ仏大統領夫人まで、あらゆるビッグネームが
彼女の被写体となっている。


プライベートでは、女流作家のスーザン・ソンタグ
彼女が亡くなる2004年までの15年間親密な関係を築いていた。
アニーには、3人の女児がいるが01年に生まれた双子は
代理母による出産である。