新たなハリウッド版『ゴジラ』監督に低予算映画出身の有望株が大抜てき!?

日本を代表する怪獣映画『ゴジラ』を再びハリウッドリメイクする企画の監督に、低予算SF映画『モンスターズ(原題)/ Monsters』を制作した、ギャレス・エドワーズ監督が抜てきされ、製作のワーナー・ブラザーズと契約をすることになりそうだと、ハリウッド・レポーターが報じた。

レジェンダリー・ピクチャーズが、日本の東宝から権利を得て、ワーナー・ブラザーズと共同製作する新生アメリカ版『ゴジラ』。今回監督として名前の挙がったギャレス・エドワーズは、日本ではほとんど知られていないが、イギリスなどでは、怪物によって汚染され、進入禁止区域となったメキシコを舞台に2人の男女のサバイバルを描いたSF映画『モンスターズ(原題)』を監督。怪物の姿を前面に出さず、逆に緊張感を高める演出の巧みさで、50万ドル(約4,250万円・1ドル85円計算)という低予算で製作されたとは思えないクオリティーの作品に仕上げ、高い評価を集めた。さらに英国インディペンデント映画賞では、この作品で監督賞を含む3部門で受賞。映画『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督と共に新作SF映画の企画にも取り掛かっているという有望株だ。

これからエドワーズ監督は映画『エクスペンダブルズ』などの脚本家デヴィッド・キャラハムによって進められていた脚本を、新たな脚本家を雇い修正していく予定だという。ローランド・エメリッヒ監督によって製作された最初のアメリカ版ゴジラ映画『GODZILLA ゴジラ』は日本のゴジラファンには酷評され、その年のゴールデン・ラズベリー賞を受賞してしまうなど、散々な結果に終わってしまったが、今回のリメイクでは、ゴジラの魂を受け継いだ作品となるのか、それを確かめるためにも、まだ日本公開されていないエドワーズ監督の映画『モンスターズ(原題)』をまずは確認したいところだ。


1954年の本多猪四郎監督の『ゴジラ』は沼田識史(現代美術家)氏が選ぶ映画100選にも選ばれている。僕は初めて『ゴジラ』を観た時は衝撃だった。当時の日本人の想像力に感服した覚えがある。