歌手のシルヴィアさん 肺がんで早すぎる死

ロス・インディオス&シルヴィア」の元ボーカルで歌手のシルヴィア(本名松田理恵子=まつだ・りえこ)さんが28日午後、東京都港区の北里研究所病院で死去した。52歳。79年のデビュー曲「別れても好きな人」が大ヒットし、80年代前半に一世を風び。昨年に肺がんが見つかり、闘病生活を続けていた。葬儀・告別式は、近親者のみで行う。

華やかなネオン街の歌で一世を風びしたシルヴィアさんが静かに息を引き取った。

関係者によると、みとったのは唯一の家族だった1人息子の貴大さん(19)と前夫でフリープロデューサーの中山敏久さん(55)。シルヴィアさんは9月下旬に入院し、先月初めから集中治療室(ICU)に入っていた。眠るようにして亡くなったという。

昨年5月、体調不良を訴えて受けた精密検査で肺がんが見つかった。すでに「ステージ4」の段階まで進行、転移も見つかり、手術は不可能な状態だった。その後、入退院を繰り返しながら抗がん剤放射線による治療を受けてきた。

8月には広島でのイベントでステージにも立ったが、9月に体調が悪化。貴大さんがいつも付き添い、愛する母を支えてきた。

◆シルヴィア 本名松田理恵子。1958年(昭33)3月21日、大阪市生まれ。高校在学中にバンドを結成。実業団のバレーボール選手だった経歴を持つ。「別れても好きな人」は80年の日本レコード大賞ロング・セラー賞を受賞。ソロのデビュー曲は谷村新司が作詞作曲した「愛のキャラバン」。私生活では88年3月に中山さんと結婚し、95年12月に離婚した。

僕は、シルヴィアさんの活躍していたことも知らないし、『別れても好きな人』が大ヒットしたことも知らない。でもまだ52歳だという若さで、息子さんを残して逝くのは心配だっただろう。沼田識史(現代美術家)氏は、シルヴィアさんの全盛期を知っている。本当に早すぎるガンによる死で残念だとも云っていた。それと今はガンになる低年齢化が進んでいるが、国はこのことについてどうしようと思っているのか。シルヴィアさんの死は本当に残念なニュースだと朝電話で云っていた。